一度理解したつもりの混成軌道。人に教えるレベルには至っていないので、もう一度時間をかけて理解することにしました。
岡野96の視聴をしてすぐに、混成軌道に関して頭の中がごちゃごちゃしてきました。断片的な内容理解だけで、つながっていない状態でした。
S軌道、P軌道へエネルギーレベルに応じて電子が入っていく電子配置は散々今までやってきました。「安定」した電子配置のために、軌道の入り方には順番がある、そこから混成軌道につながりませんでした。あるサイトで、「分子のセントラルドグマ」というキーワードを見つけました。分子のセントラルドグマという概念は、原子核→原子、電子→混成軌道とパイ軌道→共有結合(シグマ結合とパイ結合)→分子→3次元立体構造→分子間相互作用による分子の集合・組織化→生命体 という一連の流れがあるというもの。私が理解していたつもりになっていた電子配置は、単独の原子におこる電子配置で、電子のある状態を一部切り取ったもの。その原子が結合する際に、電子配置は混成軌道という電子配置をとっているわけです。無意識のうちに、電子は1S、2S、2P、3S‥‥の順で安定した電子配置をとる、それだけと決めつけていたため、混成軌道の概念を電子配置に当てはめた時にうまく理解できなかったのだと思います。あらためて、狭義的な物の捉え方は危険だと再確認しました。なぜこの電子配置なのか、なぜこうなるのか、次にどんな反応を起こすのかを疑問に持ちながら勉強をし続けなくてはと思いました。
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