プールの水をきれいに保っているのは化学の力

プールの水ってどうしていつもきれいなのか

夏本番、こどもたちは暑い毎日を元気に過ごしています。

夏の楽しみといえば、プールです。学校でも週に数回の水泳の時間を楽しみにしていました。

小さな頃に疑問に思ったことがあります。

毎日使った後はどうしているの?プールの水を全部抜いて、また新たな水を貯めているのかな?ということ。

プール開きの数日前に、みんなでプール掃除をした記憶はありますが、夏の間はずっとプールには、きれいな水が貯まったままになっていましたよね?

「どうやってプールの水のきれいさは保たれているの?」

当時は分からなかったことです。化学を学習して、水を化学反応の力できれいにすることができる仕組みを学びました。

今日は、そのうちのひとつ、「さらし粉」についてまとめてみます。

プールの衛生管理基準

文部科学省の水泳プールに係る学校環境衛生基準の中では、「遊離残留塩素0.4mg/L以上であること。また、1.0mg/L以下であることが望ましい」と記載されています。

遊離残留塩素は、プール内に漂っている塩素のこと?

調べてみました。

私たちが蛇口をひねって得ている水は、源泉の水に塩素で消毒をおこなったもの(つまり水道水)です。

水道法では、「蛇口における水が、遊離残留塩素を0.1mg/L以上保持するように塩素消毒をすること」と規定されています。

つまり遊離残留塩素は、消毒をされた水道水に含まれる塩素のことになります。通常、水道水は0.1mg/L以上と決まっていて、プールの水としては、この数値が0.4mg/L以上ということになります。

毎日使うプールは、菌や汗などの汚れで、プールの水は汚れてしまいます。

そこで使われているのが、塩素剤です。

学校プール.com というサイトにプール浄化の仕組みが説明されていました。

減菌機で投入されるのが塩素剤です。

ではどういった塩素剤なのか?

水の浄化 次亜塩素酸カルシウム

次亜塩素酸カルシウム(さらし粉、英Calcium hypochlorite)を主成分とする白色で固体の塩素剤が使われます。特にプールで使われているのは、高度のさらし粉です。

次亜塩素酸カルシウムが水に溶けると、次亜塩素酸(HOCl)を生じます。

これを遊離残留塩素といい、殺菌効果があります。塩素剤の量を調整して、この次亜塩素酸の割合を規定の塩素濃度に保っているのです。

「次亜塩素酸カルシウム」で関連特許をいくつか調べました。

主要なメーカーとして、東ソー日本曹達から数件の特許がありました。

水の浄化技術は、災害時のライフラインとなる水の確保に生かされるなど、今後も広がりのある分野です。

水の浄化技術について、後日、特許をからめてまとめることにします。









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