ないものを創り出す力

子どもたちの創造力

モノに溢れている現代社会。
欲しいと思ったものは何でも手に入りやすい時代です。

そんな時代だからこそ、子育てをするうえで、気を付けていることがひとつあります。

子どもの創造力を奪わないこと

創造するとは「新たに造ること。新しいものを造りはじめること」と定義されています。

 

実践していることを具体例であげてみます。

息子の通う小学校では、ポケモンカードゲームが大流行です。
こんなやつです。


トレーディングカードゲームと呼ばれるもので、自分の集めたカードを使って、対戦などができます。
カードの種類はたくさんあり、カードを収集することも楽しみのひとつになっています。

当然、子どもはたくさんのカードを集めたいわけです。
親としては、与えることは簡単です。
ですが、ただ与えられたものは、もともとあったかのように錯覚をしてしまいます。

もしほしいものがない場合、どうするのか。

創り出せばいいわけです。
自分の欲しいもの、手にしたいものを想像し、カタチにするにはどうすれば良いか、考えることにこそ楽しさがあり、喜びがあります。

 

わが家では、惜しみなく与えているものがあります。


はさみ
のり
テープ
鉛筆
絵本

何もない状態で、子どもなりの答えを見つけていました。

紙をカードサイズに切り、本を見てキャラクターを映し書きし、オリジナルのポケカを作成しました。
それも大量に。

作り方を教えなくても、自分で考えて、やっていました。
自分の欲しいものをどうすれば手に入れることができるのか、想像してこんなのが欲しいなと絵に描いてみたり。段ボールや紙を使って、工作したり。
創意工夫をしながら、作成する集中力と探求心。
子どもたちに芽生えたそんな気持ちを大切に育ててあげたいと感じています。

子どもから教えられること

紙とテープがあれば、何でも作れることを知ったわが子。
すっかり工作にはまっています。

何でも作ります。
自分の理想とする絵本がなければ、作ればいいと考えるようになりました。

子育てをしていて感じること。

子どもから教えられることが多い ということです。

 

翻訳者の勉強はゼロからのスタート。
ないものだらけです。

知識がなければ、知識をつければいい。
スキームがなければ、試行錯誤して確立すればいい。
やったことないことは、やってみればいい。

子どもに負けずに、私も頑張ろうと思える力を与えてくれます。

岡野の化学や橋元の物理をやっていた時、よく管理人さんが「自分のオリジナルの教科書をつくるように、調べ尽くしてください」と言われていました。
テキストや教材をそのまま丸暗記ではなく、自分の得た気づきや学びを詰め込んだ、自分だけの完成品をつくっていく。

子どもは自然にそれをやっていました。

現在取り組んでいるP&Gシリーズも、特許明細書に自分が得た知識を多重塗りして、自分だけの参考書をつくるような気持ちで、素材をフル活用していきます。

ゼロならば、積み上げていくのみです。
ゼロからまずは1へ。1から10へ。10から100へ。

子どもの存在を力に変えて、今日も頑張ります。

 




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