6月27-30日学習ログ、梅シロップと浸透圧

学習ログ

27日 4時間半
28日 3時間半
29日 9時間半
30日 3時間

岡野165-170
溶解平衡、凝固点降下、浸透圧、半透膜、コロイド、凝析など

*30週目(6/24-30 32時間  トータル学習時間 994時間)

ずいぶん前に学習した浸透圧。

復習もかねて、まとめてみます。

梅シロップ作りに使う氷砂糖について

実際に子供たちと梅シロップ作りをしました。

 

梅シロップの材料です。
梅 1キロ
氷砂糖 1キロ
保存用の瓶 のみ。
(必要な場合はホワイトリカー少々)

氷砂糖は、ショ糖(またはスクロース)の大きな結晶です。

砂糖のなかでも純度が高く、溶けにくいため、シロップ作りには必須です。
ショ糖(スクロース)とは、グルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)という二つの糖分子が結合した糖の一種。

グルコースとフルクトースが結合する際に、脱水縮合(1分子の水がとれる)して結合したものです。

このショ糖(スクロース)をゆっくりと一度溶かし、砂糖溶液にした後に、イオン交換樹脂で砂糖溶液の汚れを取り除きます。

この工程によって、純度の高い氷砂糖ができるわけですね。

イオン交換樹脂からさらに純度の高い砂糖の溶液を取り出し、
これにシードと呼ばれる小さな砂糖の結晶を加え、
さらに結晶を大きく成長させていき、氷砂糖が出来上がります。

氷砂糖ができるまでの工程は、こちらのサイトを参考にしました。
http://www.hyoutou-kumiai.jp/tezukurilife/himitsu/

以前、水の浄化でもイオン交換樹脂が使われていると学習しました。
不純物を取り除く技術は、用途も多岐に渡りそうです。

イオン交換樹脂について、特許庁のサイトで特許を検索してみました。
こちらの特許でも分かるように、イオン交換樹脂が製糖工程で使われています。

イオン交換樹脂の特許

【公開番号】特開2015-151348(P2015-151348A)
【発明の名称】新規オリゴ糖
【出願人】日本甜菜製糖株式会社
【0022】
製造原料となるビート糖蜜は、甜菜根を温水抽出して得た抽出液から砂糖(グラニュー糖)を分離、精製した残渣、その他のビート糖製糖工程汁からの砂糖回収後の液体、若しくはこれらの濃縮物である糖蜜を意味し、イオン交換樹脂製糖法でのビート糖製糖工程から得られるビート糖蜜を利用することが好ましい。

浸透圧

梅シロップの作り方は簡単です。

氷砂糖と梅を交互に瓶に詰めていきます。
これで出来上がり。
あとは梅からじわりとエキスが出てくるのを待ち、数週間後には美味しいシロップが出来上がります。

梅のエキスを出すために、浸透圧が働きます。

浸透圧とは
半透膜を挟んで液面の高さが同じ、溶媒のみの純溶媒と溶液がある時、純溶媒から溶液へ溶媒が浸透するが、溶液側に圧を加えると浸透が阻止される。この圧を溶液の浸透圧という Wikipediaより

つまり、梅の半透膜を隔てて、浸透圧によって梅から水分が出てきます。梅の中の水分と氷砂糖の濃度が異なるため、浸透圧が起こります。

 




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