特許 クレームの意味と克服するために

3Mの対訳終了。
最後に、請求項(クレーム)に取り組みました。

クレームに関しては、独立クレーム、従属クレームに関してはすでにまとめ済み。
今回は、内的付加と外的付加に関して、 プリアンブル・移行句・本体部など、構造部分を中心にまとめました。

方法クレーム、装置クレームなどあらゆるパターンを英文と日本語で確認して、今回の対訳の請求項を自力翻訳しました。
クレームは明細書の訳出を終えた後にやったので、用語はほぼ100%マッチ。

勉強を始めたばかりの時、長い修飾語と文の係り受け構造が複雑で、ワンセンテンスという定義があるために、クレームはわかりにくい印象でした。
そこで、クレームを克服するために、以下のように進めました。

今回、弁理士さんのまとめたいくつかのサイトと下記の書籍を参考にしました。


上記の書籍で、「クレームは特許権の心臓部であり、発明は特許で保護されるというよりは、むしろクレームで保護されるといったほうが適切」「明細書は辞書である」と書かれています。
要は、明細書を理解して訳出できれば、クレームの用語や用語間の係り受けに関してはある程度問題がないと言えます。

では、クレームで注意すべき点は、何か?
結論としては、どこまでが保護されるべき範囲なのか、その構造が重要であると感じました。
限定的な表現になりすぎる訳出をしていないか、構成部分との相互関係が誤訳されていないかに注意をしなくてはいけません。
そのためには、クレームの形式を理解する必要があります。

審査官は、クレームのどこに注目しているのか?クレーム内の決まりは何か?
そういった観点でクレームを見ていなかったので、書籍等を参照して、クレームの構造をまとめました。
その後に、英文側を切って訳していくと、構造部分が浮かび上がってきます。
クレームにはいくつかのパターンが存在します。
その構造に関して、上記書籍内で80ページ程度を使って説明されています。
書籍を読み、知らない用語は、ネット上で調べる作業を繰り返し、複数のサイトや特許庁のサイトから得た学びについて、自分なりの「クレーム対策マニュアル」としてまとめました。
すべてをまとめる、というわけにはいきませんが、クレームを訳出する度に得た気付きは、このマニュアルに上書きをしていきます。

 

今回、感じたこと。
事前調査の重要性。
キーワードとなる用語から、ある程度の事前調査はやっていますが、的から少しずれた調査をしていることに気付きます。
対訳を終え、今回の分野に関して、もう一度まとめました。
何が問題となるのか、一般的な物性や特性に加えて、主要メーカーの企業サイトを複数確認して、その後にその企業が出している日本語の明細書を読みました。(まだ途中です)
明細書の隅々を全部理解できるレベルではなく、明細書の核となる部分を深く理解すること、そしてこの理解した核の部分を中心に、いくつかの企業が出している明細書を横断的に読んでいくこと、この方法でやっていきます。




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