目次
やったこと
学習時間 9時間(うち30分は読書)
〈視聴ビデオ〉
TC00016 岡野の化学(16)
TC00016 岡野の化学(17)単元2 アルコール
元素分析の前に、原子量やモル数に関する知識がないので、その基礎固めをしました。
以下にまとめます。
相対質量 原子量 分子量 式量とは
相対質量とは
原子1個の質量は小さな数字で、扱いにくいです。
例えば、炭素原子12C 1個の質量は、1.99×10⁻²³g
-23を指数と呼び、これは0,0000000000000000000000を表しています。
よって、炭素原子は0,0000000000000000000000199gです。この数字を扱いやすいように相対質量という考えを用います。相対質量は、ある基準と比較した質量のことです。現在では、12Cの質量を12と定めて、これを基準に他の原子の質量を相対的に比べています。
¹²Cの質量 1.99×10⁻²³g
¹Hの質量 0.167×10⁻²³g(指数を揃えました)
¹³Oの質量 2.66×10⁻²³g の場合
¹²Cの質量:¹Hの質量=12:X
1.99×10⁻²³g:0.167×10⁻²³g=12:X
1.99X=12×0.167
X=1.007
つまり ¹²C:¹H=12:1の関係が成り立ち、¹²C:の原子1個と¹Hの原子12個が同じ質量ということになります。
ただし、元素は同一原子番号をもっていても、質量数が異なる同位体が存在します。例えば炭素原子(C)には、3種類の同位体、12C(存在比 98.93 %)、13C(1.07 %)、14C(微量)が自然界で存在しています。ということは、相対質量も微妙に異なってしまうため、ここで原子量という考えを用います。
元素の同位体が自然の中に存在する割合(存在比)は一定なので、同位体の相対質量と存在比から平均値を計算したものが、原子量になります。
12C(存在比 98.93 %)、13C(1.07 %)で考えると(14Cは微量なので考えない)、
相対質量12の12Cが98.93%、相対質量13の13Cが1.07%混じっているので、
炭素の原子量は
12×0.989 + 13×0.011 ≒ 12.01 となります。
分子量とは、分子式を構成する原子の原子量の総和で求めることができます。化学式がCO2の二酸化炭素は、炭素原子(C)が1個、酸素原子(O)が2個なので、それぞれの原子量で総和を求めると、
Cの原子量12.01+Oの原子量15.9×2≒43.82≒44となり、分子量が44となります
式量とは、組成式やイオン式を構成する原子量の総和で求められる。
計算の考えは分子量と同じで、塩化ナトリウムNaClの場合は、
ナトリウムNaの原子量22.99+塩素Clの原子量35.45=58.44となり、式量は58.44となります。
CIAAWのサイトでは、原子量の英語表記は standard atomic weight となっていました。CIAAWとは、国際純正・応用化学連合(IUPAC)の,原子量および同位体存在度委員会のことで、原子量は新しく測定されたデータの収集と検討をもとに、2年ごと(奇数年)に原子量表の改定を行っているようです。上記の原子量は、2017のものを参考に計算しました。
物質量 アボガドロ定数 モル質量
化学反応において、物質の量を粒子の個数で考えます。すべての物質には、質量(原子量や分子量、式量に単位gをつけた)の中に、アボガドロ数 6.0×10²³個 の粒子が含まれています。アボガドロ数 6.0×10²³個 の粒子の集団を1molといいます。つまりどのような物質でも6.0×10²³個集まれば1molになります。
モル質量とは1molあたりの質量のことで、単位はg/molになります。
たとえば、原子量12の炭素、分子量18の水のモル質量は、炭素が12g/mol、水が18g/molとなります。
実際にやってみる
岡野の化学の演習問題をやってみました。視聴ビデオの前に、自分で予習して、手を動かして計算してみました。すんなり頭に入ってきました。最後に視聴ビデオを見て、さらに再確認をして終了。時間はかかりましたが、モル数の知識がほとんどなかったので、ここでじっくり時間をかけて理解をしたので、のちのち生かしていきます。
To do
化学 アルコールについて
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