compatibilityとmiscibilityの違いとは

高分子の相溶性

高分子、調べれば調べるほどに奥の深い分野です。
日常生活で見かけるもの、触れるもの、あらゆる高分子が存在しています。

対訳シリーズを進めているなかで、imcompatibilities という単語がでてきました。
辞書で検索にヒットしたのは、以下の訳。

(バイオ・メディカル22万語より)  不和合性

前後の文から推測して、当てはまる訳語ではなかったので、次は im を取り、compatibility で検索していくと、訳の候補がいくつかでてきました。
防腐剤に関する文節にでてきたimcompatibilities であり、高分子分野では相溶性という用語が適切な表現であると判断して、imcompatibilitiesの訳を「非相溶性」と判断しました。
高分子に関する相溶性を調べていくと、同じように相溶性と訳す英語として、miscibility もありました。
compatibility と miscibility の違いまで確認しました。

どちらも「相溶性」と日本語で表現するようですが、区別が必要であることがわかりました。
検索で見つけた高分子関連のサイトに、英語で以下のように説明されていました。

Miscibility results in one phase;
compatibility creates a disperse phase with size and stability determined by interfacial interactions.

つまり、非相溶性の意味であるimcompatibilitiesは、水と油のように、2つの液体の相が分離して混ざり合わないことを意味します。
misibilityは、混和性とも訳されているように、完全に溶解して、均一な溶液になることを指します。

非相溶性のものを相溶性にするために、その役割を果たすものの例として界面活性剤が挙げられます。

日本語の表現だけ見ていると、似ているものがありますが、区別が必要な用語があります。
辞書をひく際にも、日本語の意味に引っ張られないように注意が必要です。
用語と分野ごとの基礎知識を同時に広げていくことが、重要ですね。




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